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アーユル・チェアー インタビュー 脚本家・放送作家 小山薫堂様

小山薫堂氏 インタビュー

放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティー、大学の副学長、そして、京都「下鴨茶寮」主人で、「湯道」の家元と、マルチな活躍を続け、多くの人々を笑顔にしている小山薫堂氏。家元自らが脚本を手がけ、2023年2月に公開された映画『湯道』には、国内のみならず世界から熱い視線が注がれています。多忙を極める小山薫堂氏の近況と、長く氏を悩ませていた腰痛についても伺いました。

脚本家・放送作家
小山薫堂(こやまくんどう)


1964年、熊本県生まれ。日本大学藝術学部在学中に放送作家として活動を開始する。『料理の鉄人』『トリセツ』では国際エミー賞を受賞。脚本を手がけた映画『おくりびと』では2009年、第81回米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。また、ラジオパーソナリティ、企業ブランディングなどマルチな分野で活躍、熊本県や京都市など地方創生の企画にも携わり、人気キャラクターくまモンの生みの親としても知られる。2025年に開催される大阪・関西万博ではテーマ事業のプロデューサーを務める。京都芸術大学副学長。
― 映画『湯道』は国内だけでなく海外での注目度も高いようですね。
小山薫堂さん(以下、敬称略) 4月にイタリアで開催された、第25回ウーディネ極東映画祭(*)に『湯道』が招待されまして、観客賞部門で第3位(Silver Mulberry賞)をいただきました。その映画祭で上映された『湯道』を観て、ぜひ自分の国でも上映したいというお話も幾つかいただいています。5月12日からは台湾での上映も始まりました。

*ウーディネ極東映画祭(FEFF)・・・伊、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネで1999年から開催されている、東アジアおよび東南アジアの最新映画作品をメインに上映する映画祭。
― 映画祭での観客の反応はどのようなものでしたか。
小山 一番驚いたのは映画に散りばめたダジャレが日本人以外にも通じたということですね(笑)。湯道=You do はじめ、ダジャレのたびに大爆笑、会場が沸くんですよ。そして、エンディングの曲「You Are My Sunshine」がかかった瞬間、拍手が起こって手拍子が始まり大盛り上がりでした。
ちなみに、イタリアの温泉の数は日本に次いで世界で二番目に多いのですが、世界一位の日本はイタリアの温泉の数の約10倍だそうです。
昨年の小山氏の誕生日にプレゼントされたアーティスト西垣肇也樹氏のオリジナル作品「百鬼夜行入浴之図」。よく見ると「湯道」の文字や小山氏が描かれている。
― 温泉の数は日本がダントツの一位ということなのですね!
映画の成功もあって、小山さんが提唱されている「湯道」は、世界からも注目を集めそうです。

小山 「湯道」に関してはこれからどう広めるのか、その仕組みについてもいろいろ考えて迷っているところです。とはいえ、活動としてはだいぶ落ち着いています。今は、2025年に開催される大阪・関西万博(*)が佳境に入っている感じですね。
僕が担当するのは、食のパビリオンを作るプロジェクトなのですが「そこから日本の食文化を発信されるのですね」と、よく勘違いされます。このパビリオンを作る目的は日本の食文化を発信することではなく、“食”という視点で、“命とは何か”を考えるということなんです。“もったいない”をはじめ、命を敬いながら食と向き合ってきた日本人の食の感覚は、これからの世界に必要な姿勢ではないかと思うのです。それをどう具体的に伝えたらいいのかを考える日々です。
できればアートを鑑賞するように、あまりお説教っぽくなく軽やかに、でも深く印象に残る・・・そんな展示にしたいと思っています。

*大阪・関西万博・・・「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催される、人類共通の課題解決(SDGsの達成)に向けた国家プロジェクト。2025年4月13日~10月13日、大阪・夢洲(ゆめしま)で開催。
― どんなパビリオンになるのかとても楽しみです。相変わらず国内外を飛び回るお忙しい日々をお過ごしですが、薫堂さんを長年悩ませてきた腰痛の様子はいかがですか。ぎっくり腰にも何度かなられておりましたが。
小山 それが、最近はまったく痛くならないんですよ。自分でも驚いています。10数年前から、自宅、オフィス、FM横浜のスタジオ、最近では京都の家にもアーユル・チェアーを置いているのですが、それによって坐骨で座ることがクセになっているのではないかと思います。坐骨の上に背骨を乗せるような感覚ですね。知らず知らずのうちに腰や体幹が鍛えられてアーユル・チェアー以外の椅子に座っているときでもクセになったその感覚で座っているのではないかと。

そもそも、アーユル・チェアーの購入を決めた理由は、「坐骨で座る」という考え方が理にかなっていると思ったからです。坐骨を意識して座ると姿勢が良くなり、集中力が高まることも実感しました。
― 普段、オフィスではキャスタータイプを使用されているそうですが、このスツールタイプの「HUMAN MADE」との特別限定コラボレーションモデル(※完売しました。)の印象はいかがですか。
小山 とにかくかっこいい。部屋に置いてあるだけでかっこいいですよね。僕はキャスタータイプに座ることが多いのですが、脚が固定されて動かないこのスツールタイプもいいですね。動かないことで落ち着くというか。
そういえば・・・お風呂場にこういう椅子があるといいかもしれません。シャワーを浴びるときや体を洗うときに良さそうですよ。腰あての裏に「湯道温心」と入れた特別限定「湯道」コラボレーションモデル、いいんじゃないでしょうか?

執筆はもちろん、会議、食事、ラジオ番組の収録、車や新幹線や飛行機での移動など、座って過ごす時間の長い小山薫堂氏の毎日には、常に腰痛の危険が伴います。アーユル・チェアーに座ることで体に染み込んだ坐骨座りによって、腰痛の悩みから解放されたというお話は「坐骨で座る健康イス」冥利に尽きるというもの。
ちなみに、湯に浸かる喜びを世界中の人々と分かち合うことで、日本の文化や魅力を世界に発信する「湯道」の家元・小山薫堂氏が最近感動した湯は、大分県別府温泉郷の一つ「鉄輪(かんなわ)温泉」。イタリアの“海の都”ヴェネツィアに匹敵する、この世あらざる街、“温泉の都”なのだそうです。

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